猫野BON太郎だよ

平凡な1日をなくす方法。先ず趣味をもつ、そして少年に戻る。

PENTAX DA 12-24mmF4はPENTAX K-1のフルフレームで使えるのか試してみたかった

カメクラの皆さん、こんにちは。

先日、以前からちょっと気になっていた「掘り出し物」をメルカリでポチりました。
ペンタックスのAPS-C用超広角ズーム「smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]」です。

すでにディスコン(生産終了)になっているレンズですが、今回、いつも通り巡回していたメルカリで妙に目立つ個体を発見。
他に出品されている同製品と何が違ったかというと、「後ろに写り込んでいた化粧箱が、異常なまでに綺麗だった」んです。

後ろのきれいな状態の化粧箱が目に止まる

これ、僕の持論なんですけど、「箱をきっちり綺麗な状態で残している人は、レンズ本体も防湿庫でめちゃくちゃ大事に保管している説」。

 

中古カメラ市場って、出品者の「美品」「良品」という主観が本当にバラバラですよね。「レンズにクモリあり」と書きつつランクはAB、みたいな出品を見て苦笑いした経験は誰しもあるはず。だからこそ、こうした「箱の状態」のような隠しパラメータが、実は一番信頼できる指標だったりします。

 

「この価格(ジャンク品なみの価格)でこの箱の状態?。ひょっとしたら中身(レンズ本体)も状態良かったらすごいラッキーかも……!」
と直感が働き、気が変わらないうちに即ポチ。あとはキリンのように首を長くして到着を待っていました。

届いた「2006年の遺産」を開封する


今日、無事に届いたので早速開封。

まず外箱。予想通り、昨日買ってきたのかと思うくらいピカピカです(笑)。

化粧箱が珍しく無傷の状態


中からは、2006年の大手量販店の保証書(当然切れてます)と取扱説明書、そしておまけの77mm保護フィルターが出てきました。前オーナーさん、ありがとうございます。

そして肝心のレンズの状態

☆印のないDAレンズ

とてもクリアーなレンズ

この年代のPENTAXレンズにありがちな「ズームゴムの白化」や「ゴム部分のベタつき」は一切なし。
強いライトを当てて中を覗いてみましたが、細かいチリがわずかにある程度で、クモリやバルサム切れ、目立つゴミも見当たりません。カメラに取り付けての動作確認もオールOK。

控えめに言って「デッドストック一歩手前」の極上コンディション。今、めちゃくちゃお得な買い物をしてテンション爆上がりしてます。

【今回の検証テーマ】
APS-C専用レンズをフルサイズ(K-1)で使う


さて、ここからが本題です。
なぜ僕がこのAPS-C専用レンズを気にかけていたのか。

コアなPENTAXユーザー(通称ペンタキシアン)の間では昔から有名ですが、このレンズ、「APS-C用なのに、18mmより上の焦点距離ならフルサイズモードでもケラレなしで使える」という噂があります。

 

ここで必ず発生するのが、「それ、意味あるの?」という議論。

PENTAX K-1には、APS-Cレンズを付けた際に自動でクロップしてくれる機能があります。
12mmの広角端をクロップして使うと、フルサイズ換算で約18mm相当の画角になります。

「だったら、わざわざクロップをオフにして、手動で18mmにズームしてフルサイズで撮る必要ある? 写る範囲は全く同じでしょ?」

ごもっともな意見です。
というわけで、実際にこの目で真偽を確かめてみました。

 

K-1に装着し、クロップ設定を「FF(フルフレーム)」にしてファインダーを覗きます。

① ワイド端:12mm
これはもう、話にならないレベルで派手にケラレます。画面の全方向の周辺にガッツリ黒い影のようなものが出て、完全にトンネル状態。APS-Cレンズをフルサイズに付けた時の「お約束」の絵面です。

全方向ケラれます

② テレ側へズーム:約18mm
ここからズームを徐々に望遠側に回していくと、影がスルスルと外側へ消えていきます。
そして、ズームリングの18mmのラインを少し超えたあたり(感覚的には18.5mm付近)で、ファインダーからケラレが消失、しかしながら周辺減光として四隅に残ってます

四隅に周辺減光確認

開放F4.0のままだと周辺減光は残りますのでF8まで一段絞ると減光がほぼ消えました。

F8まで絞ると周辺減光はほぼ見えなくなった

感覚的には18.5mmくらい?

なお、レンズ側のズーム指標は「18mmの少し先」ですが、K-1のステータス画面に表示される焦点距離データはしっかり「18.0mm」を指していました。端数は切り捨てて表示されているようです。

端数は切り捨てですかねー?

実証結果として、「18mm〜24mmの領域なら、フルサイズで全く問題なく使える」と言って良いと思います。

 

「同じ画角」で、一体何が得をするのか?


では、最初の問いに戻りましょう。
「APS-Cクロップの18mm相当」と「フルサイズ実質18mm」で、何が違うのか。

それは、圧倒的な「画素数」の違いです。

K-1をAPS-Cクロップモードで使う:約1600万画素

フルサイズモード(18mm実写)で使う:約3600万画素

ぶっちゃけ、僕らアマチュアが家庭用のインクジェットプリンターでL判〜A4印刷をしたり、SNSやブログにアップするだけなら、1600万画素で100%お釣りが来ます。

ただ、3600万画素の元データがあれば、あとから構図を整えるための「大幅なトリミング」に耐えられる。万が一、ポスターサイズのような大判印刷が必要になった時に困らない(まず無いですが笑)

という実用的なメリットがあります。

 

そして、それ以上に最大のメリットは……


「フルサイズ機のセンサーを無駄なくフルに使って撮っている」という、撮影者本人の精神的な満足度。

これに尽きるのではないでしょうか(笑)。

 

「フルサイズ用の純正広角ズーム(D FA 15-30mmとか)が高いから貧乏人には買えないやっかみだろ!」と言われればそれまでですが、こういう「ちょっとした裏技」を検証して、自分好みの構成を組み上げる時間こそが、カメラ趣味の楽しさだと思うのです。

 

左はつけっぱのタムロン28-75mmF2.8

僕の場合、この2本とタムロン90mmマクロがあればK-1での撮影には困らない気がする。個人的には銘玉と呼びたい「DA 12-24mm F4」を新たにK-1の相棒の仲間入りさせてこの先じゃんじゃん連れ出してみようと思います。